『Learn Better』
感想を3グループに分けて書いていこう。
・ 3つのTip
質問(検索学習、自省、説明する、教える、小テスト)
分散学習(復習
今ある知識と教師(コーチ・ガイダンス・カリキュラム)
・ 3つの示唆
意味:私達は、知識を介して世界とつながっていく
関係性
・ 3つの個人的に考えたこと
多様性
行動主義
イメージトレーニング
・ 個人的メモ⇔「未使用タグ」
具体例の数
2山のカード
● 3つのTip
この本を、効果的な勉強法の紹介として読みたい人はいるんだろうと思う。基本的にはそれで合っているし。だから、その観点で知識を効率的にインプットするためのTipsとしていくつか紹介してみよう。
1-1. 質問こそが脳を働かせる
傍線を引いたり、蛍光ペンでマークをすることがほとんど記憶の増強に効果を持たないこともまた、本の中で触れられている。手を動かして書き写すことや、たぶん音読することも大差なく効果が少ないのだろう。
まず最初に勉強の効果を上げるには、自分に質問をすること。
> 学習とは頭を働かせる「活動」という面が強く、積極的に関与するほど学びも深まるということだ。新しいテキストを読んでいるときは、自分に問いかけをしよう。このテキストは何についてのものか? 筆者が伝えたいポイントは何か? わかりにくいと思われるところはあるか? at location 353 < 1-2. 復習
この本は、目次というか語りの順序の最初に、「第一章 価値を見いだす:意味を自ら発見する/……」「第二章 目標を決める:…/感情管理の必要性/自己効力感…」といった項目が並ぶから、 『勉強は、楽しく、自主的に、個人的な興味の感じられることを』という本なのかな、という錯覚を抱きかける。 > 四日間の間、一日五分、スピーチ全文を練習するのがよいのか、(中略)それともスピーチを四つのセクションに分割して一日五分、一セクションに集中すべきか at location 4136 <
という箇所がそのキモで(4回反復練習するために、毎日通しで練習する方がいいそうだ)、他方、本書の別のセクションでは、「知識は分割すると最も効率よく学べる(location 604)」言っているにも関わらず、こちらの側面にもちゃんと触れている。 それだけの思考の深みと分野の広さを持った本だということだ。
1-3. 自分の手持ちの知識を再確認する
> その一つの手法は、あるテーマについて新しく学ぶ前に、そのテーマについて知っていることを書き出すというものだ。例えばグリル料理のスキルを磨きたい場合、「少し脂肪のついたステーキ肉を選ぶ」、「強火で焼くのがよい」、「肉汁が出ないよう、フォークではなくトングを使う」といったことを Read more at location 1416
レベルに合った教材が重要ということでもある。
1-4. おまけ:その他Tips
指でなぞる:今度、幾何学の問題に出くわしたら──建築図面でもいい──問題の要点について理解を深める方法として、図を指でなぞるといい。研究者によると、手の動きによって図が理解しやすくなり、学習が促進されるという。 at location 1629 名前を付ける:心理学者のブライアン・ロスは、自分が発見した深部の構造を明確にしておくとよいと勧める。ロスの研究では、課題の隣に概念──つまり深部の構造──の名称を書いておくと、問題を解くのがはるかに容易になることがわかった。 at location 3242 携帯電話は「あるだけで」集中力を減退させることがわかっている。つまりテーブルに置いたiPhoneが視界に入っているだけで、タスクへの集中力が低下する。 at location 4344 そもそも、目次の見出しがお役立ちなのだがな。
テスト不安が良い例だ。テストを前にして不安を感じている学生は、親しい友人がいるほど良い結果を Read more at location 728
もう一つ非常に重要な要素に注目しなければならない。知識だ。私たちは今ある知識のプリズムを通して物事を理解する。だから必ず、すでに学習したことが土台となってこれからの学習を Read more at location 1258
個人指導は他の教育法に比べて二倍の効果があると指摘し
Read more at location 1269
個人指導が効果的な理由である。いくつかの理由はわかりきっている。先生に一対一で目をかけられれば、フィードバックがたくさんもらえる。生徒の動機づけもしやすい。生徒が何に意味を感じるかが先生にわかるから Read more at location 1278
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● 3つの示唆
2-1. 私達は、知識を介して世界とつながっていく:意味
学習するとき、私たちは自分のいる世界を理解したいのだ。知識の空白を埋めたい、価値を見いだしたい。 at location 496 専門知識を学ぶとは究極的には世界と対峙し、複雑さを理解し、思考パターンを変化させることなのだ。それは名を知られた専門家でも初心者でも同じである。「学習とは単に正解を知ることではなく、推論し説明することなのです」 at location 2910 あるテーマの裏に隠れたつながりを理解することは、ともすると学習プロセスで最も難しい部分であるが、結局それこそが学習する理由でもある。それが知識習得への道である。 at location 3102 意味の価値は脳にルーツがある。 at location 417 価値を求める生き物として進化したから、人は価値を求める。 at location 612 この本には、そんな哲学的なメッセージも随所に入っている。
それが、説教や激励というよりは、「同じことを考えている仲間がいた!」という感覚を与えてくれる。ありがとう、そこを言語化してくれて。
2-2.
2-3.
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するだけではいけません」とリッチランドは語った。「効果的な学習を行うためには、原因、類似点、相違点を探すべき Read more at location 3137
関係性を探す最も重要な利点の一つは、おそらくその分野の奥に潜む構造への洞察が得られることだろ Read more at location 3177
②
③
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探求心は「情動システムの根源」だという。パンクセップによれば、人間の情動は探索への衝動によって動く。感情は探求心のバロメーター的な役割を果たすことが Read more at location 621
私たちは自分が何を知りたいのかを見きわめようとしているのだとも言える。欲求を育てているの Read more at location 643
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もっと問題なのは、専門知識がモノ、先生が持っていたり本に書いてあったりする、外にある何かだと思われがちなこと
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長期間に練習を分散するかわりに、半日ですべて覚え込もうとし、大事な概念や情報を復習し Read more at location 4111
それともスピーチを四つのセクションに分割して一日五分、一セクションに集中すべきか(薄いカードの束を四つ使って学習するのに相当する)、である。 実験に参加した被験者たちは薄い束を支持し
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しかし逆の事実を示すエビデンスが多数ある。たいていはテストの答えを修正したほうが得点が高くなる。もう一度答えを考え抜くと、総じて成果は向上
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・ 3つの個人的に考えたこと
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心理学教授、
Read more at location 1662
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Read more at location 1662
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自己効力感は一般的な自信とは異なる。自尊心の問題ではない。限られた特定のタスクをやりとげられる、これからやろうとしていることで良い成果を達成できるという信念を核とする概念② ③
・知っていること
・すれば学びは
・学習の質は
・学習アプローチ
・ 未使用
例を増やすのが、つながりに気づかせる強力な方法だということだ。多数の具体例を示すことによって教材が一貫性を保ちつつ細部まで落とし込まれ、知識を体系的 Read more at location 1447
アマゾンの紹介と内容
目次
イントロダクション
第三章 能力を伸ばす
第四章 発展させる
マイルス・デイヴィスの傑作/学習の発展としての議論/応用の必要性/「ハイテック・ハイ」/人に教えるという学習方法/不確実性の価値/「多様性は人を賢くする」/疑問の大切さ 第六章 再考する
過信/直感型思考と熟慮型思考/評価する必要性/自分に分かっていないことを知る/分散学習/内省の必要性/静かな時間/「こぶし」実験/無限のプロセス エピローグ
ツールキット
内容(「BOOK」データベースより)
深い学びを得るにはいったい何が必要なのか?子どものころに学習困難を抱えていた著者が、多くの実証研究調査と、学びの専門家への取材を通してたどり着いた、小手先のテクニックではない本質的な「学び方」。米Amazon2017年ベスト・サイエンス書。